OTC薬協刷新懇談会

OTC薬協刷新懇談会はOTC薬協の事業をみんなで考える会です

第232回OTC薬協理事会について (その2)

今回の理事会でちょっと驚きは、予算を検討する2月理事会の前のこの時期に、早々と2020年度の会費について諸経費・人件費等の削減を行っていく事で、会費の値上げについては行わないとの報告を行ったことです。(もし、予算を総務委員会や理事会決議を経ず、勝手にその大枠を事務局が決めて公表したとすれば、それも問題があると言わざるを得ませんが。)

内部で何があって、このような結論になったかはっきりと見えてこない点もありますが、会費値上げをしないという結果としては当然といえば当然です。

前から主張しているように、消費税にかこつけて、便乗値上げのように会費を上げようとする考えがまず問題で、また、会費を値上げするという手段は、最終選択であり、OTC薬協事務局としてその前にいろいろと行うことがあるはずです。経費の節減努力も行わず、経費が足りないから漫然と会費の値上げをお願いすることは、言語道断、会員を舐めているのかといいたくなります。

でも、結論から言えば何とかやろうと思えば、会費を上げなくても出来そうでなないですか。ただし、まだ予算案を見ていない段階ですので、最終的な評価はできませんが、まさか、事業費を大幅に削って、人件費は据え置きで、帳尻合わせを行っただけということはないですよね。ま、それならそれで、OTC協会の終わりも見えて、早く見切りがつけられて、結果的に良いかもしれません。

会費値上げを見送った背景には、このブログも少なからず影響したと思いたいのですが、こればかりは、第3者がどのように評価するかですので、これは皆さんにお任せするしかありません。どうぞご意見をお寄せください。

そもそも、OTC協会がしっかりとした事業を行っているとの意識が会員にあれば、会員はそれに対し喜んで対価を払うと思います。今のように本当にOTC薬業界の発展に寄与しているかどうか疑問符が付くような事業ばかりを行っていると、誰もお金を払いたいと思わなくなるのは当然です。

ここで提案ですが、会費の徴収は事務費など最低限のものにして、事業費はクラウドファンディングで集めたらいかがですか。本当に業界の発展に寄与し、世の中のためになる事業だとみんなが思えば、事業に必要な金額はあっという間に集まるのではないでしょうか。そうすれば本当に有用な事業だけが残り、必要でないと思われる事業は自然淘汰されるでしょう。

事業を計画するOTC薬協は真剣にその事業の有用性と実効力がある方法を考えるでしょうし、出資する会員企業も、OTC薬協から提示された事業計画を真剣に評価するようになり、お互いのエンゲージメントも深まると思います。

OTC薬協が行っている事業では、一円も集まらないと、私は思いますが。