OTC薬協刷新懇談会

OTC薬協刷新懇談会はOTC薬協の事業をみんなで考える会です

OTC薬協は過去にも予算の苦しい時期がありました

今多くの方々にブログを読んでいただいていますが、先日ブログを読んでいただいているある方と話をしている中で、OTC薬協は過去にも予算の苦しい時期があったという話を聞きました。

それは2015年度の予算の際です。ちょうどその時期は前年2014年4月に消費税が5%から8%に上昇した翌年で、何かの因果を感じます。

予算が苦しくなった主な要因はこのときも消費税増税ではなく、会員数の減少と会員企業の売り上げ減による会費ランクダウンによる収入減でした。その額は概算で1,750万円。大きいですね。このときも今回と同じように放置すれば予備費がマイナス、つまり、企業なら倒産、会なら解散に追い込まれる状況です。

その危機的状況をそのときはどのようにして回避したでしょうか?古くからOTC薬協に携わっていた方、5年前のこと記憶にありますか?

議事録などから読み取れるその危機に対する対応は今回と全く違っていました。

収入減に対応するため、支出の見直しをしています。

まず、行事開催ホテルのランクを下げています。そして、理事会の開催場所もそれまで東京會舘、パレスホテルと行っていたのをOTC薬協の会議室で開催することとしています。また、事務費を10%削減しています。しかしこれらの削減では300万円にも満たない額です。収入減を埋めるためには更なる支出の減額が必要です。

そこで驚くなかれ、人件費を減額しています。管理職職員給与の5%カットや退職給与引当金繰入減額などで1,600万円余り減額しています。10月16日のブログで「今のままでは人件費によって慢性的な収支赤字が続き、大幅な会費増額をしないと立ち行かなくなります。その前にもう一度人員や給与体系を見直すべきだと思いますが。」と書きましたが、まさにそれを実施していました。しかも人件費増額が主な原因でないにもかかわらず!給与減額が正しい対応方法であったかは議論のあるところでしょうが、まさに身を切って窮地を乗り切る覚悟が見えます。

一方、事業費はメリハリをつけるとして、グランドデザインやセルフメディケーション税制に係わる費用は増額して、全体として130万円と小幅減額にとどまっています。

ちなみに年会費の増額はこのときは議論にもあがっていません。

5年前は理事会でこのような決議ができたのに、なぜ今回は、来年度の予算は一方的に足りない分を会費増額で安易に片付けようとするのでしょうか?しかも消費税にかこつけて。事務局から提案すればすんなりと喜んで会員会社が増額した年会費を払ってくれるとでも思っているのでしょうか?

少なくとも他の対応方法を十分考えて、人件費増加の内容やその必要性を丁寧に説明した上で、万策尽きたからやむを得なく年会費増額をお願いしたいというのが筋ではないでしょうか。それがなされるまで、皆さん断固して年会費増額には応じるべきではないと思います。